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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■石原銀行を食い物にした連中
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 金持ちになる方法としてもっとも確実なのは、金を借りたまま返さないことである。ところがまともな銀行は貸し倒れを恐れて土地などの担保がないとなかなか貸してくれない。そんな中で無担保で審査も甘くてじゃんじゃん貸してくれる新銀行東京が狙われたのは至極当然のことだったのである。実体のないペーパーカンパニーを作り、決算報告書を偽造し、さらに融資担当の銀行員を抱き込めばもうこっちのものである。新銀行東京の多くの融資が貸し倒れになってる背景には、そうした実体があったのだ。アサヒコムの記事を引用しよう。

新銀行東京融資めぐり詐欺容疑、元行員ら7人逮捕 2008年10月27日21時13分
 経営再建中の新銀行東京(本店・東京都新宿区)に、改ざんした決算報告書を提出するなどして営業実態のない会社に約5千万円を不正融資させたとして、警視庁は、同行池袋出張所の元営業担当契約社員、青木千代美容疑者(56)=町田市金森1丁目=と、大阪市中央区のコンピューターソフトウエア販売会社「アシストプラン」会長で元暴力団組員大丸正志容疑者(46)=鳥取市富安2丁目=ら男計7人を27日に詐欺容疑で逮捕したと発表した。
 同行の累積赤字1016億円はずさんな融資が原因だと指摘されており、複数の都議による融資の口利きも明らかになっている。同庁は融資を巡る不正や、不透明な経営実態の解明を進める方針だ。
 捜査2課によると、不正融資は、大丸容疑者ら同社役員の3人が、同行から融資を得ようと計画。06年9月、諸隈寛容疑者(49)=福岡市南区高宮5丁目=が社長となっている営業実態のない東京都中野区の給排水設備工事業「リフレックス」の決算報告書を改ざんするなどして、約5千万円を不正に融資させた疑いがある。リ社は05年夏ごろ、アシスト社に吸収されていた。
 青木容疑者が、共にブローカーの松本順也(45)=文京区白山5丁目=と渡部善和(49)=豊島区要町3丁目=の両容疑者を通じて改ざんの手口を指示したとみている。
 融資金のうち、約2700万円がアシスト社の運転資金に使われ、大丸容疑者に約1750万円が渡ったという。青木容疑者は手数料として約100万円を得ており、ブローカー2人も報酬を得ていた。捜査2課は、融資の話はもともと大丸容疑者が主導したとみている。
 同課によると、調べに、大丸容疑者らアシスト社の3人は容疑を否認。ほかは認めているという。
 リ社への融資は07年6月までに9回計約750万円が返済されたが、以降は滞った。同課は、青木容疑者らが焦げ付かせる計画で融資を申し込んだとみている。
 青木容疑者は06年1月に同行に契約社員として採用され、同年4月、池袋出張所に配属された。07年3月末に退職するまで、約100社、計23億円の融資を担当。営業成績は優秀だったが同課によると、そのうちの十数社の返済が滞り、約3億6千万円が回収不能となっている。
     ◇
 石原慎太郎知事は「今回の事件については銀行は捜査当局に協力し、厳正に対処すべきだ。銀行業務でこのようなことが起きたことは許されない。元行員の個人的行為ということで、銀行は被害者でもあるが、こうした事態を招いた旧経営陣の責任は重い」とのコメントを出した。

 さて、石原知事はこの事件を「元行員の個人的行為」としているが、新銀行東京の貸し倒れはこの事件だけではない。この青木容疑者が関わった貸し倒れは3億6000万だけで、他の数百億には他の行員が関わってるのである。だったらとても「個人的行為」とは言えないだろう。それは「組織的行為」なのである。これは都民の税金が投入された銀行を使って組織的に行った金融犯罪なのだ。その金融犯罪に加担してるのは行員やこのような暴力団関係者だけではない。かなり多数の都議や国会議員がこの新銀行東京の融資の口利きをしていたという驚くべきリストが流出していたのだという。その国会議員の中には石原知事の息子も含まれてるというもっぱらのうわさである。そこまで都民の税金を私物化してもいいのかとオレは思うのである。


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10月28日(火)
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