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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■結婚したくなかった男
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 結婚式当日に新郎や新婦の片方がドタキャンする・・・つまりやってこないということで結婚式が流れるというトラブルが、大きな結婚式場では年に数件あるそうだ。ただ、そういうドタキャンをするのはたいてい女性の方らしい。男性の場合はもうあきらめているが、女性の場合は最後まで迷ってるということなんだろうか。しかし世の中には最後まであきらめきれない・・・というか土壇場になって結婚式を阻止して結婚を食い止めようとする馬鹿な男がいたのである。だったら最初からしなかったらいいのにとオレは不思議に思うのである。

挙式当日、式場に放火容疑 新郎「結婚が嫌になった」2008年10月26日23時36分
 結婚式を挙げる予定だったホテルに放火したとして、山梨県警北杜署は26日、昭和町築地新居、会社員河田達彦容疑者(39)を現住建造物等放火の疑いで逮捕した。河田容疑者は「結婚するのが嫌になり、火をつけた」「騒ぎになれば中止になると思った」「結婚できない訳があって悩んでいた」などと供述している、と同署は説明している。
 同署によると、河田容疑者は、25日午前2時半ごろ、同県北杜市小淵沢町の「リゾナーレ」の音楽の森ホール2階にある従業員通路の床に、油をまいて火をつけ、天井や壁など約30平方メートルを焼いた疑いがある。けが人はなかった。
 河田容疑者は25日午後、ホテルで結婚式を挙げる予約を入れていたが事件後、キャンセルしたため、同署が事情を聴いたところ、容疑を認めたという。自宅から車でホテルへ行き、放火したという。火はスプリンクラーで消し止められたが、ほぼ満室の約350人が宿泊しており、うち約150人が一時避難する騒ぎとなった。同日は大安だったため、8組の結婚式が予定されていた。

 この男の放火によってどれだけの迷惑が掛かったのだろうか。当日は大安で8組の挙式が予定されていたという。その中にはこの馬鹿男の挙式も含まれるのだが、この馬鹿はその自分の挙式を中止させようとして、関係ない他の7組の挙式をめちゃめちゃにしたのである。当日に火事になるような結婚式場でどうして挙式する気になれるだろうか。(ただ、上記記事には他の挙式が行われたかどうかは書かれてない。)この男が犯人とばれたのは、事件後にキャンセルしようとして理由を問いただされた時だという。もしかしたらそこで白状することもシナリオ通りであったのかと思えるのだ。

 なぜこの男はそこまでして結婚したくないのだろうか。他に好きな女性がいて、その女性以外とは結婚したくないということなんだろうか。それともただ単に今回の相手だけがいやだったのだろうか。もちろんこんな事件を越せば関係修復は無理だ。その意味では男の「結婚したくない」という願望はみごとに達成されたことになる。

 350人のうち、150人が一時避難するということだから単なるボヤではなくて相当燃えたのだろう。ホテルにとっては本当に災難だが、けが人がなかったのは不幸中の幸いだったと思う。こんな馬鹿のせいで巻き込まれたとしたらたまらない。

 オレはこういう放火犯には火あぶりの刑を課すべきだと思う。すべての放火犯にとってその行為が放火殺人になるかならないかは運次第である。結果として人が死んだら重く罰し、人が死ななかったら軽く罰するなんて変だろう。たまたま消防車が早く着いたか、逆に交通渋滞で到着が遅れたかなんて違いで罪が重くなったり軽くなったりするのは、オレに言わせれば公正な裁判の姿とは言えない。 「放火=死刑」でいいじゃないか。そこにどんな情状酌量の余地が介在するのか。

 それにしてもこの男の「結婚がいやになった」というその事情がいったい何だったのか。野次馬のオレとしてはとても気になるのだ。彼が「どうしても結婚できない事情」とはいったい何だったのか。ワイドショーではきっといろんな事実が暴露されるのだろう。ああ、オレも昼間にテレビを見ることのできる主婦になりたいのである。



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10月27日(月)
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