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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■ジャストシステムの夢
 初心者向けのパソコンでは購入時にオフィス2007が標準で搭載されてることが多い。これもマイクロソフトの抱き合わせ販売戦術のたまものである。仕事でワードやエクセルを使うことが多いために家庭用のパソコンでもそれが搭載されていないと不便なのはよくわかる。しかし、仕事でワードやエクセルを使わない人にとって、パソコンに不足してる統合ソフトはジャストホームの方が便利だとオレは思うのである。その一つでワープロも表計算も写真のアルバムもできる。値段もMSオフィスよりもずっと安いはずだ。しかし、残念ながらジャストホームを標準で搭載した低価格パソコンはソーテックが以前に出していたくらいで今はどこにもない。ユーザーが一太郎やATOKを使うためにはわざわざ別に買う必要があるのだ。

 一太郎の便利な機能として、全文にルビを振るというのがあるが、そのルビの範囲を「小学校6年以降で出てくる漢字から」とかいうふうに設定できるのである。こういうのは日本全国の中学の入学試験問題を作らなければならない学校では必須の機能である。ワードにそれに対応するどんな機能があるのかはワード使いではないオレにはわからないのだが、少なくとも一太郎では日本語文書に必要な機能はほぼすべて網羅されているとオレは思っている。もう20年以上の一太郎使いであるオレは、目の前に用意された文書の寸分違わぬコピー品を、一太郎を用いて完成させることができる自信がある。

 Windows Vista が一般ユーザー向けに発売されたのはちょうど2年前である。もうかなり普及してるみたいだが、オレはXPからVistaに乗り換える気は全くない。XPに乗り換えたときもしぶとく98やMeを使い続けてからのことだった。少なくとも自分が使っていて全く不自由を感じていないOSを、わざわざゼニを出して変えることの意味はないとオレは思っている。もしも今みたいにメモリが安くならなかったら、Vistaを安定動作させられるスペックを手に入れるためにはかなりの出費が必要だっただろう。しかし、メモリ価格の暴落という追い風を手に入れてもVistaの普及が広がらないというのも皮肉な話である。

 かつて徳島のちっぽけな会社が、あの巨人マイクロソフトに真っ向から挑もうとした。その果敢なチャレンジは味方であるはずの通産省がメリケン野郎へ寝返ったことによって足元をすくわれ、木っ端みじんに打ち砕かれてしまった。もしもジャストウィンドウが世界標準となっていれば、今のパソコンを巡る状況はどうなっていただろうかとオレは想像するのである。浮川社長は今のマイクロソフトの戦略に対してどう感じているのだろうか。

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02月02日(月)
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