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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■暑いから冬眠しないクマ
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 暑い夜は眠れない。冷房をがんがん効かせてそれでやっと眠れるのだが、一晩中冷房を入れてると電気代も膨大な金額になるのである。そんなことを今ここで書いているのは、人間のことではなくてクマの話だからである。オレが暑い夜に眠れないように、クマもどうやら暑い冬には眠れないようなのだ。読売新聞のWEBサイトから引用しよう。

ヒグマ冬眠せず街へ、釧路で足跡相次ぐ…暖冬の影響か
 真冬にもかかわらず、北海道・道東地方でヒグマの足跡が相次いで確認されている。
 道警によると、1月6日以降、釧路市内で足跡確認の通報が6件に上っている。釧路支庁は「1月に市街地でヒグマの足跡が発見されるなんて聞いたことがない」(環境生活課)と驚いている。真冬にヒグマが活動する理由について、専門家は、暖冬の影響やエゾシカの個体数増などを挙げている。
 釧路署によると、ヒグマの足跡が確認されたのは1月6〜27日。釧路市内の板金工場や病院、建設会社、民家の敷地内などで発見されている。このうち1件は、親子のヒグマとみられる大小の足跡が確認された。27日午前11時頃には、新釧路川河川敷のパークゴルフ場付近で、長さ20〜30センチ、幅約15センチの足跡が数十個見つかった。いずれも釧路湿原に面した地域だ。
 また、NPO法人「南知床ヒグマ情報センター」(標津町)によると、厚岸、羅臼両町内では昨年12月から今月にかけて、ヒグマが活動する姿を地元住民が目撃している。
 同センターの藤本靖事務局長は、「昨年12月は異常に暖かかったので、エサが豊富にあった。そのため冬眠が遅れているのではないか。獲物となるエゾシカが道東で増えていることも影響しているかもしれない」と話している。(2009年1月28日06時07分 読売新聞)

 そもそもなぜクマは冬になったら冬眠するのだろうか。エサが少なくなる冬季に活動をできるだけ制限して、餓死したりすることを防ぐためではなかったのか。冬眠中は最小限のエネルギーしか必要としないために飲まず食わずでも3ヶ月くらい過ごせるわけで、もしも冬眠しなかったらその期間のエサを必要とするわけである。北海道で雪が積もる冬に果たしてそれだけのエサが確保できるのだろうか。

 冬眠が遅れてる・・・といってももう1月も終わりである。まさかこれから冬眠ということもないだろう。これからはむしろあたたかくなっていくだろうから。もうそのまま冬眠せずに春を迎えるのではないかとオレは思うのである。

 「冬眠」というのは本能的にクマにプログラミングされてるとオレは思っていた。だからエサのあるなしに関係なく、12月に入るくらいにはすべてのクマがもう冬眠をしているものだと思っていたのである。だから今回の記事にはかなり驚いている。しかし、動物園のクマは冬眠していて穴から出てこないということにはなっていない。そうするともしかしたら冬眠という習慣は、個別のクマが臨機応変に気候を勘案しつつ判断して行うかどうかを決めるものなのかも知れない。だったらこの大量発生の「冬眠しないヒグマ」も説明できるのである。

 北海道のヒグマから今後冬眠という習慣が失われていくのだとすれば、エサを求めて街に降りてきたりするクマも増えるだろう。現実問題として冬の山野には十分なエサがないからである。しかし、エサがなくて餓死寸前で放浪しているクマがいれば、エサを与えて救ってやるべきなのか。それとも自然に介入すべきではないのか。そもそもちゃんと冬眠していないそのクマが悪いのか。かといってクマに向かって「こら、さっさと寝んかいボケ!」と叱りつけるわけにもいかないのである。

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02月01日(日)
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