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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■極悪証券会社を退場させよう!
 さて、それでは日経新聞はどんな記事になっているのだろうか。

ジョインベスト証券、約定取り消しも 成立通知遅れで対応策
 野村ホールディングス傘下のインターネット証券であるジョインベスト証券(東京・港)は25日、顧客に取引が成立したことを通知する作業が遅れていた問題で、約定した取引の取り消しを含む顧客対応策をまとめた。トラブルは株価が急騰した14日に発生。通知が遅れた結果、取引機会を失った投資家から不満の声が出ていた。
 対象となる取引は225銘柄で、件数は1000件超とみられる。取引金額の合計は明らかにしていない。ジョインベストは「顧客ひとりひとりの要望を聞いたうえで、誠実に対応する」としている。希望者には約定した取引そのものを取り消し、顧客が売買した代金の返還に応じる。
 14日は大量の注文が入り、事務作業に時間がかかったため、顧客への通知が丸1日以上遅れた。ジョインベストは25日になって「不手際を起こし、多大な迷惑をかけた」と公式に謝罪した。(00:02)

 実は ジョインベスト證券の公式謝罪には、謝罪の文言はあっても賠償や損失補填についての記述はない。ただそこには「誠実に対応する」と書かれてるだけである。だから日経のこの記事とは中味が食い違うのである。この日経の記事を読んだらいかにもジョインベストが誠実な企業であるかのように勘違いする人も多いだろう。しかし、この謝罪が出たのは、ネット世論におされて自分たちの悪事が暴露され、もう逃げられないところに追い込まれたからあわてて出したのである。あくまでジョインベストは「ゼニを返す」とは言ってないのだ。もしかしたらこの記事は日経のフライングかも知れず、ジョインベストは「謝るけど損失補填には応じられません」ということになるのかも知れないのである。もっともそんな時は訴訟を起こされて、多くの証拠を突きつけられて、いくら野村證券の子会社でもアウトだと思うのだが。

 また、ウィキペディアのジョインベスト証券に関する項目を見ると、今回の約定遅延事件に関して記述されたら直後に何ものかが削除するといういたちごっこになっている。おそらくこれはジョインベスト証券の関係者が必死で隠蔽工作を行ってるのである。ウィキペディアには履歴が残るので、ますます恥の上塗りになるということがわかってないのだろうか。もっとも国会から自分に不利な記述を削除しようとする馬鹿国会議員の秘書どもに比べれば、ホストを隠して削除しようとしてるこのジョインベスト工作員たちの方が努力の跡は感じられるのだが。この削除合戦について夕刊フジはこのように報道している。

マイナス情報を削除せよ! ネット上で“編集バトル”
2008年10月28日(火)17時0分配信 夕刊フジ
 顧客トラブルで信用を損なった野村系インターネット証券、ジョインベスト証券(東京)。ネット上のフリー百科事典「ウィキペディア」で、同証券のトラブルに関する記述が繰り返し削除されていたことが分かった。電子掲示板「2ちゃんねる」でも、このトラブルに関するスレッド(書き込みの集まり)を削除するよう依頼が出ていた。何者かが同証券の大炎上を食い止めようと“工作活動”を展開していたようだ。
 同証券では、株式相場が急騰した今月14日、顧客が出した注文処理で取引結果の連絡が大幅に遅れるなどの障害が発生、顧客の取引に大きな影響が出た。同証券は25日になって、「不手際を起こし、多大なご迷惑をおかけした」と謝罪。このトラブルで売買機会を失った顧客には、「意向を確認して、誠実に対応する」とした。
 その間、ユーザーが自由に書き込めるウィキペディアの「ジョインベスト証券」の項目で、不可解な出来事が起きた。
 同証券の項目には17日夕の段階で、≪10月16日には約定通知が遅れるトラブルが発覚。数時間単位ではなく2日にも及ぶ遅延で、その間の10月16日には日経平均株価が戦後2番目の下落率となったため、約定通知が遅れた顧客の大半に損失が生じ、システムトラブルに対し顧客からの苦情が殺到した≫との記述が書き加えられていた。

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10月26日(日)
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