ID:41506
江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■サンル川のサクラマスを守れ!
青森県に目屋ダムという昭和35年に完成したダムがあるが、ダム建設と同時に立派な林道が建設され、上流域での伐採過多のために崩壊した土砂が流入して堆砂でどんどん埋まってしまいダムが用をなさず、そのために下流域で水害が多発するようになってしまったのである。こんな余計なダムがなかったら堆砂も発生しないし、森林破壊も起きなかったという典型である。地元ではそれを教訓にするどころか、目屋ダムの60m下流に3倍の大きさの津軽ダムというのを作って、数倍の面積のダム湖で貯水量を回復させようとしているのである。どうせまだ30年も経てば、その下にさらに5倍くらいのダムを造るのだろう。こうやってダムを作り続ければ永遠に利権は守られるし、地元の土建屋は仕事ができる。地元選出の田舎議員どももこの馬鹿事業の利権に群がってゼニが入ってくる立場なのでみんな大賛成である。オレはただ「アホか!」と思うだけだ。都会の人間が払った税金が、そんなクソ田舎の自慰的公共事業に使われるなんて馬鹿馬鹿しすぎるのだ。どうせなら1割をおまえら田舎者にタダでくれてやるから残りを返してくれと言いたくなるのだ。
田舎の二束三文の土地は確かに売ろうとしても二束三文の価値しかないかも知れない。しかし、その土地にそのままの自然が残されてるというだけでゼニには換算できない価値があるのだ。しかし、田舎者はそれをゼニに換えたがるのである。どうせ田舎者どもはそのゼニをもらったとしてもパチンコ屋や風俗店で使ってしまって後には何も残らないのに、それでも先祖伝来の土地を手放して、今の自分の快楽のために使いたいのだ。この田舎者どもの愚かさが日本の環境破壊を先導してきたとオレは思っているのである。高層道路や新幹線、ダムのおかげで二束三文の土地が巨額のゼニに化けるというイナカモンドリームが、日本中で多くの環境破壊を引き起こしてきたのだ。
話をサンルダムに戻すが、支流の中でも規模の小さなサンル川にダムを造ったところで、洪水時の水位低下効果はほんのわずかである。それなのに「治水対策」としての意味を強調するあたりにオレはうさんくささを感じるのだ。治水対策を考えるなら、下流域で川幅が狭まっていて洪水の危険のあると考えられる音威子府あたりで堤防を強化するとか、遊水池を作るとかの工夫をすれば済むことである。そのためにかかる費用は530億円もいらないだろう。
ダムを建設すれば、今遡上しているサクラマスの多くは絶滅させられる。クマゲラやヒグマが棲息するという自然環境も大きなダメージを受けることは間違いない。その後に魚道を造ってバイパス河道を造って、どこかよそから運んできた稚魚を放流して、そうやってサクラマスを復活させたとして、それは人間の勝手な押しつけじゃないのか。手つかずのまま残しておくことがどうしてできないのか。費用対効果を考えたとき、530億円もの支出がこの地域の人口規模に対して適正なのか。オレはそんなことをあれこれと思うのである。この事業には税金が投入されるのである。オレは納税者の一人として、こんな馬鹿馬鹿しいゼニの使い方には断固反対したい。
田舎者たちが必死でダムを造りたがるのは、もしも建設をやめれば期待したゼニが入ってこなくなるからである。彼らにあぶくゼニを保証し、しかも自然環境を守る最良の方法は何か。それはオレが提案する「1割バラマキ作戦」しかない。「1割分のゼニをおまえらに無条件にくれてやるからそれで満足してくれや!」30年後にまた田舎者どもがダムを造りたいと騒げば、またその乞食どもに1割くれてやればいいのである。今の日本で自然環境を守る現実的な方法はこれしかないのである。全くもって馬鹿馬鹿しい話である。
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09月19日(金)
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