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サッカー観戦日記
by T.K.
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■イギョラカップ第3日 東京朝高ー星稜 FC東京−日体大柏 鹿島学園−長崎
男子高校生の以前の年間スケジュールは公式戦が4月に始まるので、その前の春休みシーズンに非公式戦の「春の高校フェスティバル」が入るというもので、現在は3月にリーグ戦が開幕するようになっても「春フェス」のスケジュールに配慮したものになっている。
そして今回この点が重要なのだが、以前は高体連の大会に参加できる学校は限られていた。これをざっくり説明しよう。
細かい点は調べてないし、法律用語も使わない。要するに全日制高校、これしか参加できなかった。県立・市立・私学だろうが、進学科、体育科、工業科だろうが、商業高校・工業高校だろうが、単位制高校だろうが、男子校だろうが、要するに全日制高校、一般的に認知されている高校なのだ。
例えば定時制や通信制高校はいわゆる「高校サッカー」とは別に定時制・通信制大会がある。定時制は4年制だったりするし、そもそも学生の年齢もまちまちだ。いわゆる「高校サッカー」は19歳までしか参加できない。なぜならもっと年上の肉体的に成熟した学生のほうが有利だが、まだ未熟なユース年代の大会としての性質を持つ「高校サッカー」には同じ「高校生」というだけで出場資格を認めるのは異論があろう。
現在広域通信制高校というものがある。わかりやすく言えば通常の授業を行わずにプリント学習で学び、たまに通学(スクーリング)する高校だ。自学自習が基本だが、一般に勉強が苦手な生徒が高卒資格を得るために在学することが多い。ここに寮を作って生徒を一か所に集め、サッカーの練習に没頭させるケースがある。高体連加盟の条件には通常の学習数をこなしている、というものがあるが、体育科など、スポーツの練習を授業にカウントしており、今の時代議論が分かれるだろう。このケースでは長野県の地球環境高校が全国に出たが、部内の治安が悪く、やがて高体連を脱退した。茨城の第一学院も同様に全国に出た。なお、第一学院はOBにJリーガー多数だが、サッカー部OBというわけではなく、Jユースの所属した選手がトップチームの練習に参加するようになったとき、Jクラブは昼間に練習するからそれまで通っていた高校は無理になり、第一学院に転学してプリント学習して、そのままプロ契約すれば、第一学院卒業生Jリーガーの誕生というわけである。
高等専門学校(高専)というものがある。中学卒業後入学できる5年制の技術者育成学校である。高偏差値。サッカーよりもロボコンで有名かもしれない。この学校も高専大会というのが実施されているが、3年生までは「高校サッカー」にエントリー可能である。鹿児島高専と近大高専が少し前までの2強だった。近大高専は三重県大会で決勝リーグに進出し、格下に引き分けてしまったために勝ち点が同じで得失点差1の差で全国を逃してしまったことがある。
中等教育学校というものがある。要するに6年制のカリキュラムを組んだ中高一貫校である。高校生年代にあたる学年は4年生5年生6年生と呼ぶ。この高校生年代にあたる学年は「高校サッカー」にエントリーできる。今治東中等教育学校は全国経験がある。意識の低いプログラム類では「3年生」と表記したり、「今治東中学」出身になっていたりする。
さて、ここからが本題に近くなる。戦前、大日本帝国は朝鮮半島や台湾を植民地支配した。韓国や北朝鮮と台湾は日本領だったのだ。こうなると高校サッカー(当時は中学サッカー)にも各都道府県代表校と同じく朝鮮代表や台湾代表を参加させねばならない。朝鮮代表は強く、2回「全国制覇」、つまり大日本帝国の大会を制した。
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03月22日(土)
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