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サッカー観戦日記
by T.K.
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■イギョラカップ第3日 東京朝高ー星稜 FC東京−日体大柏 鹿島学園−長崎
で、戦中に日本に強制移住させられ、そのまま生活の基盤が日本になった朝鮮人と華人が大勢いた。そのため、日本政府は定住権を認め、彼らのための私立学校が朝鮮高級学校や中華学校である。彼らはいわゆる「高校」に通学していたわけではなかったので「高校サッカー」には参加できなかったが、東京朝鮮高は幻の最強チームと言われ、練習試合で最強だった帝京や習志野と互角の勝負を繰り広げた。また公式戦に出られないため、東京朝鮮高は独自の「春の高校フェスティバル」、イギョラ杯を主宰し強さを見せた。私は見ていないし実際に力があったのかは知らない。観る目があり、なおかつフェアな人はなかなかいないのだ。しかし日本の高校と同等のカリキュラムをこなす彼らが高体連の大会に出られないのはおかしい、という意見が主流派になり、やがて「高校サッカー」参加が可能になった。だが残念ながら東京朝鮮高は全国に出ていない。大阪朝鮮高なら、野洲が全国制覇した時に準々決勝で当たり引き分けてPK戦で敗退するなど強さを見せたが、東京朝鮮高は昔の監督が凄かっただけ、という話もある。なお、朝鮮高同様にエントリーできるはずの中華学校は高校サッカーにエントリーしていない。
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長くなった。そういうわけで歴史的にも意義があり、現在でも東京都最大の高校フェスティバルであるイギョラカップを観戦した。現在東京都3部リーグの東京朝鮮高の現状も見たかった。相手は全国制覇経験もある星稜である。ちなみにイギョラ杯はグループリーグプラス決勝トーナメント。その敗者トーナメントである。
イギョラカップ
敗者トーナメント
東京朝鮮中高級学校−星稜高校
3月22日 東京朝鮮中高級学校グラウンド 人工芝 晴
東京朝高
十二
十一八番二十九番
六番
誰々四番三番二番
二五
星稜
七番十一
十番二三六番十六
二番三番五番四番
誰々
星稜は大柄なセンターフォワード11番を軸に小さな7番がちょこまかと動き下がってボールに絡むが、前線では身体をこじ入れられずに脅威にならない。一つにはそれだけ東京朝高のマークの受け渡しがしっかりしているということだ。23番は展開したいし見えてはいるのだがキック精度が足りない。6番もそう。10番はテクニックを見せたいタイプだが効いてない。セットプレーの精度はある。
試合は星稜が圧倒的に回す。しかし星稜もおそらくツエーゲン金沢ユース相手には厳しい。数年前の直接対決を観たときには差が大きく、何より当の星稜の選手から「支配されるのは分かっていただろう」と声が上がるくらいだったのだ。たぶん今では差が広がっている。これに対し東京朝鮮高が引いて守るしかないが、強度も足りず、きれいな人口芝ピッチを持っているのに、パスを走らせられない。前半0−0で済んだのは東京朝鮮高の力の証と言える。しかし星稜との差は明らかだった。
後半立ち上がり、星稜が右クロスから4番がニアでヘッドで逸らして先制。15分、左クロスを8番ボレーで2点目。さらに3点目も入り、東京朝高は後方でミスして4点目。結局0−4で星稜の圧勝だった。
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第2試合はイギョラカップの準々決勝、つまりグループリーグを突破したチームだ。レベルは第1試合よりも高い。
イギョラカップ準々決勝
FC東京U−18−日本体育大学柏高校
3月22日 12時 東京朝鮮中高級学校 人工芝 晴
FC東京
七番誰々
九番五番十二十番
三番十五二二二番
誰々
日体大柏
十一七番二十
五番二五
誰々二二十七十五十八
誰々
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03月22日(土)
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