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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■曖昧故に想いが残るのでしょうか
確かに、
其れは固化される物で。
永く残り続け、
自身の核心を構成する要素に、
為り得るのだけれど。
飽く迄、
其れは可塑性に富んだ物で。
頻繁に書き換わり、
柔軟に調整され、
姿を変えて行く。
真偽は。
一意的に、
良悪を定める要素でも無く。
其の曖昧さが。
不可避で、
無論、
特性に他ならないけれど。
果たして。
何を産み出すのだろうか。
「家に来た事。」
「覚えてるわよ。」
母親は。
俺に、
あの子の記憶を口にし。
「勘違いよ。」
「お母さんには会って無いもん。」
あの子は。
俺の妹と甥っ子にしか会って居ない筈だと、
そう口にした。
母の、
記憶の混乱が。
緩衝に作用する事を、
希いながら。
二十年前の僅か一日が、
脳裏に、
残り在る事へ。
感心する。
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References
Aug.15 2002, 「安堵しても良いのですか」
Jan.04 2015, 「強く想える刻ですか」
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01月05日(日)
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