ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■嘘を吐くから許せるのでしょうか
言の葉には。
確かに、
限り無い能力が宿る事は、
在るのだけれど。
言の葉は。
飽く迄、
言の葉に過ぎず。
其の範疇を超える事も、
無いのだ。
其れ故に。
一文字、
一文字、
必死になぞり得た筈の、
其の想いは。
時に、
蜃気楼の様に、
遠離り。
時に、
寄生虫の様に、
其の身を蝕んで行く。
其れでも。
顔の視えぬ儘で、
何も聞かされぬ儘で。
無責任な言の葉を、
吐く事が。
解だろうか。
「何故こんなにも許せないか。」
「やっと分かった。」
「私は帰りたかった。」
「嘘でも良かったんだよ。」
あの子が、
想いの一部を封じた理由は。
「無理だよねじゃなくて。」
「一緒に帰ろうねって言って欲しかった。」
覚悟の足りぬ俺が零した、
言の葉だと。
其れは。
言われなくても、
気付いて居るのだけれど。
其れでも。
首を、
縦には振れないんだ。
あの時も。
今でも。
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References
Apr.28 2016, 「足らぬ覚悟を問われて居るのでしょうか」
Jan.03 2016, 「愛は死に至らしめる事でしょうか」
Oct.25 2014, 「細糸を頼む覚悟が保てますか」
Jul.16 2014, 「覚悟の意味を受け入れられますか」
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09月19日(月)
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