ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■欠片を繋げば忘れませんか
見付からぬ欠片が。

ぷつりと、
其の繋がりを断ち。



所々で外れた欠片の。
其の連なりが。

余計に、
不可思議な世界を創るのだろうか。








一つ、
一つ。

紡がれ、
深みを増す筈の、
欠片は。


時折。

迷子の子猫の様に、
か細く惑う。



















繋がらぬ欠片を、
見付けては。


 「写真見ても分からないのがいくつか。」
 「航空券の履歴とか照らし合わせると。」
 「写真も合致するんだけれど。」

 「うん。」

 「行った記憶が無いの。」

 「そっか。」


あの子は、
必死に紡ぎ直そうと、
試みた。


















ならば。

繋いで居ない欠片を、
新たに結えば。


或いは。

眠り続ける記憶まで、
呼び覚ませて了えるだろうか。























 「明太子さんどうしたの?」


西都の、
あの子が選んだ筈の、
欠片に。


 「隣のわさおは覚えている?」


陸奥の、
あの子が選んだ欠片を、
結い直す。





少しでも。

想い出す切っ掛けに、
為るように。





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References
 Sep.22 2014, 「最後の最初は後幾つ在りますか」
 Apr.29 2013, 「もう一度逢える道中でしょうか」
 Sep.24 2014, 「消えて保てる想いでしょうか」






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09月11日(日)
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