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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■空蝉に似たる花こそ光でしょうか
既に、
咲き誇る便りの届いた、
其の土地から。
未だ、
綻び掛けの蕾すら疎らな、
其の土地へ。
柔らかな日和に運ばれて。
本来、
花は届くのだけれど。
其処に、
重ね逢わさる想いは。
ずっと、
ずっと。
季節には抗う向きに、
吹いて来たのだ。
其れ故に。
殊更、
印象に残ったのだろうか。
肇の風が、
季節と共に吹いた刻は。
今も、
鮮明に在る。
あの子は。
「前みたいに桜の写真を送って欲しいの。」
「待ち受けにするから。」
今年も。
自身には臨めぬ画を、
渇望し。
殆ど、
間を置かずに。
「其の心算だったよ。」
「後もう二週間位かな。」
「ありがと。」
言の葉を、
返す。
其れは。
決して、
望まれた故の応えでは無くて。
震災直後に届いた、
あの時に。
毎年欠かさぬと心に誓った、
あの子の想いへの、
応えだから。
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References
Apr.10 2011, 「逆向けの春風でしょうか」
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03月29日(火)
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