ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■見える様に為れるでしょうか
其れを受容する為の、
機能が、
育ち在るのだろうか。


其れとも。

飽く迄、
気の迷いだろうか。




未だに、
半信半疑の儘。


腕の中に。

淡い温感の漂いを、
感知する。









三五夜の月。


煌々と照らされる月に、
歩みを止めると。

其の温もりが、
ふと、
冷気に覆われた。





















 「急に寒くなったから。」
 「どっか飛び出したのかと想って。」

 「今日は満月だから。」
 「空飛び始めたんじゃない?」


其の光に、
嬉々として飛び回る、
稚児の姿を。

受話器を通して確認し、
想い描く。










 「俺にも見える様に為るのかな。」

 「棺桶に入る時に。」
 「やっと見えるようになるんじゃない?」

 「遅いよって。」
 「怒られるね。」

 「文句は言うよね。」
 「私と小坊主の子だもん。」

 「ほっぺ膨らまして?」
























約束は。

見える様に為るなんて、
約束は。


出来ないけれど。






今は、
月の光をたんとお挙がり。


もう少しだけ。

俺は、
外に居るから。





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References
 Nov.28 2012, 「一月だけの命でしょうか」
 Dec.01 2012, 「触れられぬ温もりでしょうか」
 Dec.24 2012, 「彩も違う組み合わせでしょうか」
 Aug.13 2013, 「足並みを揃えて祝いませんか」






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09月19日(木)
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