ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■もう一度逢える道中でしょうか
永い、
永い、
時の流れの中で。

例え、
年一度の機が許されたとしても。



抑も。

自身に付与される機は、
五十余程度で。


其の内。

自身の手にし得る機など、
僅か数回だろう。








其れ故に。







数在る機の中から、
其の地の、
其の機を、
掴む刻など。

本当は、
極めて稀で。






如何に、
強く望んだとしても。




眼前の、
其の咲き誇る華を。

互いの眼に、
焼き付ける刹那は。


恐らくは、
奇跡なのだ。























 「一度来て観たかったんだ。」



北上の流れに逢わせた、
並木道の、
花魁の流しは。

確かに、
俺の望んだ景色だけれど。














 「一度来て観たかったんだ。」

 「誰と?」

 「馬鹿。」

 「ふふ、一個叶ったね。」



其れが、
今で。

其れが、
絶好の季で。

其れが、
あの子との機で在る事に。



感謝した。
















幾つ。

後、
幾つ。


願いを叶えられるのかな。






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04月29日(月)
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