ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■初めて繋がった日に為るのでしょうか
手元に、
巻き戻らぬ記憶。

封じて、
決して開かぬ記憶。


自身の流れの内で、
跡切れた、
其の一時は。

大抵は、
然程の意味を保たぬ事が多いけれど。






恐らくは。

互いの其の想いの根源が、
其処に、
在るにも関わらず。


何故に。

何時迄も、
断端として留まり続けたのだろうか。









今。

其の扉が改めて開いた、
其の意味を。


必死に、
思案する。























初めて逢った、
其の日。


 「手を繋ぐ訳でもなく。」
 「小坊主は一歩先歩いてさぁ。」

 「彼の時は。」
 「距離感とか良く分からなくて。」

 「彼の頃はさぁ。」
 「こうなるとは思いもしなかったよね〜。」

 「やっと想い出した。」
 「初めて逢ったの御茶ノ水じゃ無いね。」

 「やっと繋がった?」
 「忘れてたなんて酷い人だよね。」


少し前を、
ぎこちなく歩いて居た、
俺の姿に。

あの子は、
何を映して居たのだろう。


















 「もう一回歩こっか。」

 「今度は手ぐらい繋いでよね。」



段葛の。

咲きかけの躑躅を撮した、
其の拍子に。


ずっと抜け落ちて居た、
其の日付が。

眼前に、
零れ出た。





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References
 Aug.15 2002, 「安堵しても良いのですか」
 Aug.02 2004, 「挑発の応えに成り得る質でしたか」
 Jun.02 2011, 「過去の真が垣間見えますか」






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04月20日(土)
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