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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■断薬代わりの束縛でしょうか
其の、
想いの強さ故に。
時に人は。
他者の差配を、
総て簒奪しようとして、
想い誤り。
其の、
想いの強さ故に。
時に人は。
自身の差配をも、
総て委ね、
想い誤るのだけれど。
飽く迄、
個々で在り続けるには。
介在を許さぬ、
其の領域は、
失われては為らぬのだ。
其れ故に。
本来、
差配を及ばさぬ筈の、
範囲迄も。
差し出し、
握る行為は。
恐らくは。
剥き出しの刃を丸飲みする、
覚悟を強いる、
振る舞いなのだろう。
「小坊主が私を尊重してるのも知ってるけれど。」
「私は誰かに支配されるのも嫌だけれど。」
「うん。」
「遠距離の間か。」
「私が復活する間だけでも良いんだけれど。」
「分かった。」
あの子の、
きっと苦し紛れの言の葉を。
無条件で飲む。
「私をとことん束縛してみない?」
「自分が何やるか分かんない不安が漠然とあって。」
「止めたらより駄目って言われた方が。」
「今の私には良い気がする。」
自身の、
乱れ勝ちな感情を
御す為に。
あの子は、
自身の信念を捨て、
俺の理性を要に据えた。
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11月14日(月)
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