ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
[165059hit]
■凍える春こそ福豆でしょうか
生誕の喜びに、
春では無く冬を想い。
春を招く福豆に、
凍え震える。
一粒の福豆が招かれた、
其の日も。
名に宿した想いとは、
裏腹な日和で。
其れが余計に、
想いを刻み付ける因として、
在るのかも知れない。
毎年毎年凍える日。
毎年毎年慌ただしい日。
豆を撒き、
職場へ戻り。
肩口の雪を払いながら、
再び還った俺へ。
「ビール呑まないで待ってたんだ。」
「乾杯したいでしょ。」
姫は、
そう口にした。
そんな日が、
少しでも長続きする様にと、
希う。
「本当に寒いよね。」
「本当に。」
「明日から春なのにね。」
姫と二人、
文句を言いながら。
----------
References
Feb.03 2006, 「ほのかに春が薫りますか」
↑Enpituの投票ボタン(おまけ情報付)
02月03日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る