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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■対象者だから分かるのでしょうか
自身に在る絶対基準と、
他者との関係性で生じる相対基準。
両輪が相互作用をする事で、
其の時々の閾値は変化する物だから。
例え、
同一の問いだとしても。
自身の立ち位置を変えれば、
答えは変わる。
確かに。
範とされる順序は在って。
想いを重ね進んだ歩みが、
結果的に、
其の順序に沿う事は。
豊かな幸をもたらす事が、
多いけれど。
加えて。
其れは、
決して必要条件でも本質でも無く。
順序の維持が想いを妨げるのなら、
寧ろ捨て去って終えば良いのだけれど。
それが。
他者へ向かう想いだと認識した上で。
同じ答えを返しただろうか。
きっと、
否だ。
「順序間違えてても。」
「好きになってもらえる可能性ってあると思いますか?」
隧道の彼方からの問いに。
「馬鹿言うな。」
「順番なんてどーでも良い事だろ。」
身体が先だろうと言葉が先だろうと、
構う物かと。
都合良く応えた後で。
其の想いの先が、
俺には向いて居ない事へ。
ようやっと、
気付く。
俺も其の対象者に成り得る立場だと、
良く理解して。
敢えて、
聞いて来るんだろうな。
きっと。
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06月29日(月)
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