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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■外泊よりも望まれて居ますか
自身の欲を天秤に乗せて。
理や、
義や、
範に準じて。
其の優劣を、
定めるのだけれど。
判断基準が消失した、
酩酊下に於いて。
天秤は、
何方に傾くのだろう。
猿が朝四を欲する様に。
より早い望みが、
優先的に選択されるのか。
其れとも。
欲の大小を天秤に掛けて、
より強い望みが、
軽重に反映されるのか。
「泊めても良いですか?」
「お世話になります。」
「よろしくお願いします。」
遠慮がちに、
姫の友人から届いた電話に、
そう応え。
安心して、
眠りに就いた筈の俺の上に。
「玄関が開かなくてさ!」
「面倒臭くなって早く帰って来ちゃったんだよね!」
何時の間にか。
酒臭い息を振り翳して、
支離滅裂の姫が、
居た。
帰って来たって事は。
帰って来たかったって事は。
少しは、
此処に居たいと言う願いが在るって事なのかな。
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03月08日(日)
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