ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
[165068hit]

■三年目の限界でしょうか
確かに。


眼前に在った優先事項へ、
互いの意識を注いで居ただけで。

互いの記憶が埋もれた訳では、
無いからこそ。


其の片言に応じ、
全てを理解する事が出来たのかも知れない。






けれども。




一方で。

習慣化が誘導した意識低下は、
其の日を、
日々の喧噪へ埋めて。


想いを、
奪い始めて居る。


















 「はい。」
 「これ。」


一週遅れで、
食卓へ乗せた葡萄酒へ。




 「何?」
 「どうしたの?」

 「三年だから。」

 「ああ!」


姫は、
待ちかねて居たかの様に。

案外、
素早く反応した。



























そっか。

忘れて居たのは俺だけか。





----------
References
 Dec.07 2007, 「想いに理由は不要でしょうか」






↑Enpituの投票ボタン(おまけ情報付)
12月13日(土)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る