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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■遠避けて了うでしょうか
其処に、
確乎たる想いは存在して。
切に、
切に、
互いの幸を、
願い逢って居るのだけれど。
其処に在る、
確乎たる行為は。
寧ろ、
其の希う想いの具象化とは、
懸け離れて居る。
彼方に、
其の身体は在って。
永く、
永く、
其の姿を、
観続けて来たのだけれど。
眼前に在る、
其の身体へ触れる事は。
観続けた想いの、
具象化から。
其の身体を、
牽き契る事に他ならないのだ。
「気持ち良いよ。」
「俺も。」
腕の内に組み伏せた、
水路の街の人を。
一歩、
一歩、
深みへ惹き込んで行く。
願い続けた幸せの形と、
自身の行為は、
対極に位置すると。
警笛を、
鳴らし始めた左胸の、
痛みに。
一瞥をくれて。
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06月20日(金)
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