ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
[165075hit]

■何処かに音叉が在りますか
何れ程強く、
何れ程しなやかに、
此の身を、
奮わせた所で。



其の波を、
受ける想いが無ければ。


其の音は。

行き処を失い、
唯、
霧散して行く。






永く、
永く。

奏でた音が、
鳴り響く為には。



飽く迄。

其処に、
共鳴が必須なのだ。















想い豊かに奏でられた、
其の調べは。

何時でも、
心地好い空気を創り上げる様に、
思えるけれど。






調べを、
聴かなければ。






想いを、
放つ意欲も。

想いの、
及ぼす効果も。


簡単に、
奪い去られて。




其の内に。


奏でた筈の、
自身の耳にすら、
届かなく成るのかも知れない。
















未だに、
同居人の範疇を超えられぬ、
自身に。

一瞬、
苛立ち。


一方で。


如何に、
必死に掻き鳴らした想いでも、
結局は、
聞き流されるのだと。

半ば、
諦める。






本当に。

姫に、
聴く意志が在るのだろうか。


本当に。

姫は、
心を開きたいと願って居るのだろうか。






↑Enpituの投票ボタン(おまけ情報付)
01月06日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る