ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■拘ったのは何方でしたか
其処へ、
形が添えられた理由は。

想いを補完し、
想いを増幅する為では無い。



密に見えながらも、
あやふやな儘で在り続けた、
其の空気へ。

加えた、
昇華核に過ぎないのだ。






其れ故に。


其の輪に依存せず、
想いが在り続ける事など。

至極当然で。




増して。


其の輪の存在すら、
否定した姫に。

輪へ宿す想いなど、
在ろう筈が無いのだ。
















指から外され、
放置された姫の輪に。


何時の間に。

姫は、
想いを宿したのだろう。




態と、
指から外し。

態と、
姫の輪に重ねて置いた筈の、
俺の輪は。


何時の間に。

其処から、
姿を消して居たのだろう。













 「どこに置いたの?」

 「洗面所に無い?」
 「姫のに重ねて置いて居た筈だけれど?」


突然。

姫が、
其の所在を問い。








 「姫のに重ねて置いて居た筈だけれど?」

 「無いよ。」
 「私のはずいぶん前に仕舞ったもん。」

 「え?」
 「じゃぁ何処に在るの?」

 「知らないわよ。」


重ねて置いた筈の、
一方が。

拘りを嘲笑うかの様に、
消えた。





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References
 Jan.20 2007, 「其の輪に意思が居るのでしょうか」
 Aug.23 2006, 「其の輪は柵の象徴なのでしょうか」
 Apr.02 2006, 「閉じた扉を開けたのでしょうか」
 Mar.25 2006, 「糸は切れたのでしょうか」






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10月09日(火)
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