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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■其れでも願いは叶うのですか
年に、
僅か一度切り。
其の機会を、
必ず逃さぬ強固な想いに、
肖って。
此の手に在る、
願いを。
小さな紙切れに刻み込み、
希うのだ。
其れ故に。
貴重な機会へ、
決して、
戯れの想いなど混ぜぬ様に。
殊更丁寧に、
想うのでは無いのだろうか。
娘の、
冒涜された願いへ。
彦星と、
織姫が、
罰を下さぬか。
ふと、
怖れを抱く。
「笑ってしまいましたよ!」
「可愛らしい願いごとですね!」
保育園に飾られた、
娘の、
願い事を。
保育士の面々は、
嬉々して居るけれど。
娘の、
貴重な短冊を奪い。
「すまっぷのなかいくんがぱぱになりますように」
「いたりあじんとけっこんできますように」
姫は、
自身の願望を刻み込んだ。
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07月07日(土)
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