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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■偶然欲しただけでしょうか
果たして、
本当に、
日々が積み重なって居るのかどうか。
時に、
半信半疑に陥るけれど。
区切りの日付を跨ぐ事は。
日々が続いて居る其の証拠程度には、
相当するのだろうか。
其れ故に。
喧噪の中でも、
其の、
一つの区切りを意識する事が。
想いに、
値するかの様に。
眼前に、
偶然を呼び込むのかも知れない。
十日程前に。
俺の中に、
浮かんで居た画を。
僅か数日前に。
不思議と、
姫は呑みたがった。
何時もの、
紅い葡萄酒では無く、
三鞭酒で。
偶然、
姫が欲しがった、
三鞭酒で。
互いの、
五年目の記念日を祝う。
乾杯に、
私も混ぜろと言わんばかりに。
空箱を抱え、
走り回る娘を。
必死に抑えながら。
「どうしたの?」
「今日で五年でしょ?」
「覚えてたの?!」
俺が覚えて居た事が意外だと言う論に、
すり替えて。
姫は。
此の日を忘れて居た事を、
誤魔化すけれど。
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06月19日(火)
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