ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■此の腕はもう不要でしょうか
其の行為に、
何処迄、
意図が宿るのか。
其れは、
不明瞭に違いないのだけれど。
其処には。
確かに、
機械的な損益以外の要素が、
在る筈なのだ。
其れ故に。
抱かれた、
其の肩越しに。
自慢気な笑顔を、
振り撒き。
自身の満足感を、
露わに、
放つのだ。
唯。
温かい、
或いは寒いと言う、
物理的な損益のみで振る舞うのなら。
俺の腕の中に在る時のみに、
魅せる顔など。
存りはしないのに。
数日前迄。
寝入り端の、
俺の、
温もりを。
泣き喚き、
貪る様に望んで居た、
娘は。
其れで良いのだと、
したり顔で眠りに就き。
「ほら。」
「私だけじゃないんだよ?」
「何が?」
「娘も。」
「湯たんぽがあれば小坊主いらないでしょ。」
姫は。
殊更に、
俺の神経を逆撫でする。
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11月03日(金)
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