ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
[165206hit]
■始めの針路が誤りでしたか
手を携える理由は、
千差万別で。
其処に、
制限や限度や範囲など、
無いけれど。
お互いは。
飽く迄、
同じ方向へ、
顔を向けねば為らぬのだ。
求める利に、
共通項が在るからこそ。
互いが、
手を繋ぎ。
想いの儘、
進む事が出来るのだ。
けれども。
互いで、
新たに定めた航路は。
時に、
自身の航路を歪めた上で、
定められるから。
揃えた筈の、
針路は。
自我に、
常に、
揺らされて居るのかも知れない。
方や、
子を育て行く仕事を、
終えて。
自身の楽しみを求める為に、
歩み始めた筈だった。
方や、
苦難の道へ踏み出す権利を、
得て。
此れから、
其の海原へ漕ぎ出したいと、
願って居たのだ。
故に。
犠牲を強いたのは、
俺が、
姫に、
なのだ。
「今まで。」
「一度も楽しく無かったわよ。」
お互いを、
慮った上で放たれる、
姫の、
其の言葉は。
余計に、
此の身を切り刻む。
納得した上で。
互いの手を、
繋いだ筈なのに。
↑Enpituの投票ボタン(おまけ情報付)
07月23日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る