ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■捨てられる想い出でしょうか
毎年。
毎年。

絶える事無く、
自身が、
触れ続ける物。



其処には。


恐らく、
他者では理解出来ぬ程の、
想いが。

注ぎ込まれて在るに、
違いない。





其れ故に。




毎年。
毎年。

絶え間無く変遷し続ける、
自身の、
如何に因らず。


其処に、
贈り届けねば為らぬと、
想ったのだ。










けれども。





 「仕事帰りに行って来たら?」
 「お迎えは俺が行くよ。」


俺の、
言葉に。



 「疲れて余裕無いかなぁ。」
 「元気だったらね。」


姫は、
踊らなかった。













二人で、
初めて出掛けた場所を。

姫から、
初めて譲り受けた、
想い出の場所を。


毎年。
毎年。

何を置いても、
姫が、
向かい続けた祭を。





姫は。

あっさり、
捨て去った。













俺は。

姫の世界を、
奪い続けて居るのかも知れない。


世界を拡げると言う、
建前を。

御立派に、
振り翳しながら。





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References
 Jul.19 2005, 「此の祭は想いに刻まれて居ませんか」
 Jul.20 2004, 「必要な時に居ない雄でしょうか」






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07月21日(金)
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