ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■あなたのお家は何処ですか
其の血脈が、
在り続けた環境に、
適応して。
遺伝的に組み込まれた、
特殊性なのか。
其れとも。
社会性を獲得する其の時期に、
置かれた環境が、
創り上げた技能なのか。
其の答えは、
分からないけれど。
一般的に解釈された、
其の、
区分に因らず。
気儘に。
自由に。
自身を、
好都合な方向へ導いて居るのだ。
そう、
勘違いして居たのかも知れない。
飄々と、
乗り移った様に見えて。
本当は。
其の床に、
馴染んで居たのだ。
猫は。
人では無く、
矢張り、
家に付くのだ。
嘗て。
姫と、
俺と、
姫の息子と、
共に過ごした、
其の家に。
姫の姿も、
俺の姿も、
無いのだけれど。
息子と共に、
嘗ての住処に戻って来た、
飼い猫は。
封印を解き。
「『ごろん』ってしたんだってよ!」
「飼い猫?」
「息子が電話して来たの。」
「今日が引っ越しだっけ?」
自身の項を、
床に擦り付ける様に。
床へと、
寝転んだ。
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References
Oct.08 2005, 「住処へ想いが届くでしょうか」
Apr.09 2005, 「憂鬱を緩めて行けるでしょうか」
Mar.19 2005, 「想う相手は離れたのでしょうか」
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06月19日(月)
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