ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■何も変わって居ないのでしょうか
勘違いして居たのかも知れない。
丁寧に。
丁寧に。
間隙を埋め、
均して来たからこそ。
徐々に。
徐々に。
境の溝は、
消失して居たのだと。
けれども事実は。
其の溝を、
注視する事よりも。
自身の、
内なる存在を注視する事に、
懸命で在っただけで。
溝の存在に、
何ら、
変化は無かったのだ。
其れ故に。
自身に宿して居た、
想いの結晶を。
一つ、
実像へ変化させると、
同時に。
平行して。
「入籍して入院して出産して。」
「『この人への自信がない』と思ってた。」
嘗ての、
俺への惑いが。
頭を、
擡げ始めて居る。
何カ月振りだろうか。
「明日から来ないで。」
「退院決まったら連絡するから。」
殻に閉じ籠もる、
姫の文へ。
応じる言葉が、
浮かばず。
返信の文を、
再び、
消し去った。
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02月06日(月)
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