ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■互いの御眼鏡に適うでしょうか
望むとも、
望まぬとも。
互いの背景には、
厳然と、
聳える壁が在り。
互いの想いを、
深く保とうとすれば、
する程に。
背後の壁は。
其の高さを、
増し行くのだろうか。
其れ故に。
自身の周囲に、
注ぎ込む筈の光が。
時に、
壁に遮られ。
時に、
互いの想いは。
徐々に、
徐々に、
光を失い行くのかも知れない。
何れ程、
想いを縒り逢わせても。
他者は他者で。
例え、
想いが通わずとも。
血は血。
避けられぬ血に、
嘗て、
光を奪われた姫と。
必死に、
縒り逢わせて来た想いが。
静かに、
静かに、
血に混ざり行く様にと。
唯、
唯、
希う。
「姫です。」
「母です。」
「初めまして。」
「初めまして。」
「ここの所、慌ただしくなってしまって。」
「姫さんにもご迷惑おかけしちゃったわね。」
「お腹、お加減はどう?」
此処迄、
遅れに遅れた、
対面の儀が。
ようやっと、
叶った。
やっと。
一歩、
進める。
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References
Oct.28 2005, 「貧弱な大黒柱でしょうか」
Sep.13 2005, 「想い以外も縒り逢わせられますか」
Oct.25 2004, 「型枠の中には居ない人ですか」
01月08日(日)
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