ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■何処の景色だったのでしょうか
窓外から聞こえた、
呻き声に。

慌てて、
視線を向けた時には。



灰の混じった、
白い霞みに。

視界が、
奪われた後だった。







自身を、
削ぎ落とす様な。

表層を走る、
鋭い痛み。


本来は、
柔和な筈の。

叩き付ける様な、
白い羽毛。




想う、
想わざるに因らず。



抗う間も無く視界を奪った、
薄暗い、
冬の景色へ。

辿り着く。













何故に、
今頃なのだ。

何故に今頃、
其処へ、
行き着くのだ。





想いと言う、
まやかしの詞を楯に。

自身が、
軽々しく進んだ道程は。


深く、
深く、
修復不能な迄の軌跡を。

無責任に、
抉って来たんだ。












何度も、
何度も、
浮上する此の痛みなど。


貴女や、
小さな彼に降り掛かる、
痛みに比せば。

僅かだけれど。



俺自身の、
成長を証すかの様に。

徐々に、
増強されて居るのは、
気のせいだろうか。








暴風と、
一瞬にして生じた、
銀世界。


此の地とは思えぬ、
冬の嵐は。

貴女の土地の、
其れでした。





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References
 Oct.21 2005, 「取り憑く様に舞う気でしょうか」
12月18日(日)
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