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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■歪みを吐いては駄目でしょうか
深く埋め込まれて居る、
防衛機能は。
自身の、
意思如きに差配されず。
危機に応じて、
素直に、
身体を揺り動かすから。
眼前の危機は。
互いの深層を、
過度に、
意識させるけれど。
逆に。
危機が、
一時的で在る可能性や。
或いは。
自身の注意で、
危機を回避出来る可能性が、
提示された事で。
張り詰めて居た防衛機能の、
撤退と。
同時に生じた、
我と称する意思の表出が。
一瞬の気の緩みと、
一瞬の心の甘えを、
創り上げて終ったのかも知れない。
僅かながらも、
棘の在る、
俺の振る舞いに。
刺されて破裂する、
風船の様に。
「退院しない方が良かった。」
「その方が小坊主が優しかった。」
久しぶりに、
人の香が漂う筈の、
寝床の中で。
姫は、
泣き出した。
退院した所で。
決して、
姫の不安定が、
改善した訳では無いのだ。
身体も。
そして、
心の方も。
12月16日(金)
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