ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■不治の擾乱でしょうか
其の言葉は、
未熟と言う意も含むから。
前を向き、
自身に、
育ち行く意思が在る限り。
応えは肯定なのだ。
其れ故に。
問いに、
半ば冗談を添えて、
肯定したのだ。
けれども一方で、
其の言葉は。
後ろ向きの想いを、
奥底に、
育て上げる鍵だから。
肯定の応えは。
僅か紙一重の位置に、
両極端の意味を、
秘め備えて終うのだろうか。
僅か数週前に。
力強い迷いの無い言葉を、
聞いた筈なのに。
再び何か、
迷い始めた事実の破片が。
御嬢から、
飛んで来た。
何れ程。
迷い無き想いを、
強く、
持ち続けても。
きっと、
流行病の様に。
御嬢の身には、
再び、
未練が浮かび来るのだ。
そして、
多分俺自身にも。
其の病は、
巣喰って居るのだ。
「小坊主さんは。」
「昔に未練があったりすることはないですか?」
「あるよ。」
「あの日帰りの新幹線で、御嬢を口説いとけばなって。」
冗談交じりの、
俺の肯定は。
未だ、
前者で踏み留まって居るけれど。
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References
Nov.10 2003, 「酒精に強い人では無かったですか」
Nov.20 2003, 「爪の先に甘い毒を仕込むのですか」
Dec.21 2003, 「見えるから見えぬ物でしょうか」
09月12日(月)
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