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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■冗談に深意は無いでしょうか
実在する物であれ。
脳裏に据えた、
希望の基準であれ。
自身の目標を定め、
其の目標に、
取り付き、
追い付き、
追い越す事が。
肝要かも知れないけれど。
其の目標が、
自身を高める方向に、
逆行するならば。
其の相手に、
勝ちを収める必要など、
無いのだ。
其れ故に。
深意が在るのか。
在るならば、
何処に在るのか。
見当を付けようと、
必死に、
可能性を模索する。
歩み始めた記念に、
成り得る筈の、
旅路の玄関口で。
袂を分かつ二人に。
自身は、
勝るかも知れないと、
姫は言うけれど。
最初の言葉に、
俺が、
何れ程小躍りしたか。
理解するだろうか。
新たな戸籍が、
産まれて。
其の戸籍には、
子が宿って。
其の戸籍は、
二つに別れて。
宿った命は、
新たな戸籍に委ねられ、
自身から離れる。
「小坊主、籍入れる?」
「本当?」
「役所に出しに行って、そこで離婚するの。」
「杉田かおるにも勝てるよ!」
「役所離婚って言うのか?」
「成田離婚より強いね。」
「そうそう!」
冗談に、
相槌を打ちながら。
楽に成りたいだけなのかと、
何度も、
想いを疑って終う。
08月20日(土)
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