ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
[165292hit]
■高次の想いは不要なのでしょうか
高度に、
進化し行く過程で、
人が、
此の手に修めた物は。
言葉に、
他ならないのだから。
言葉に乗せる、
想いの量如何に因らず。
言葉を吐き、
其の音を、
相手の耳に伝播させる事が。
重要視されて了うのだろうか。
「私のこと好き?」
「好きだよ。」
「どのくらい?」
「大大大大大好きだよ。」
何度と無く、
単調に、
繰り返されても。
変わらずに、
言葉は響き続け。
不思議と、
勢いを、
与えてくれるのだ。
けれども。
其の、
言葉の魔力は、
不公平で。
決して、
俺には微笑まない。
「俺の事は好きなのか?」
「好きだよ。」
「どの位?」
「大大大大大大好きだよ。」
「俺より一つ増えるの?」
「小坊主より好きだもん。」
「そんなに好きなら籍入れてよ。」
「どさくさに紛れて何言ってるのよ。」
言葉では。
姫の壁へは、
辿り着けないのかな。
08月17日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る