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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■揺れぬ姿は大樹が在る故でしたか
抑も、
突発的に生じる物で。
予測は、
不可能に近いのだ。
此れ迄に、
何れ程の労力や、
時間や、
費えを注いでも。
未だに、
届かぬ領域なのだ。
其れ故に。
一度、
事が生じれば。
其の後の対応は、
全てが、
予定外で。
其れを、
理解出来ぬ人では、
無い筈なのに。
何故に。
予定外へ、
自身を、
譲ろうとしなかったのだろうか。
勘違いか。
大きめの揺れにも、
動じる事無く、
平然とした姿は。
傍に寄り添う存在に、
縋った故の。
虚勢に、
過ぎなかったのかも知れない。
けれども。
普段の、
其の振る舞いや。
眼前の、
落ち着き払った様子からは。
内なる不安を、
決して、
感知は出来ないのだ。
「ちょっと見て来て良いか?」
「何で?」
「もう帰って来なくて良いよ!」
姫は、
俺が職場に出る事を、
強く嫌がった。
怖かったの?
08月16日(火)
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