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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■寝間着に何を求めましたか
此の身に、
入力される情報の内で。
視覚に支配される割合は、
殊の外、
大きいから。
例えば、
二人寄り添った画を、
目の前に飾り。
想いの対象が、
此の目に映る様に。
工夫を、
凝らすけれど。
一方で、
嗅覚に届く情報は。
本能の領域に、
直接、
刺さるから。
無意識に。
対象の香を、
求めるのかも知れない。
本能的に、
俺の匂いを求め。
「あのね。」
「小坊主の服を抱えて寝てたの。」
我が家に残した寝間着を、
頼りに。
昨夜は、
眠りに就いたと。
姫は、
報告をくれた。
俺の服を相手に、
姫は、
何をしでかしたのだろうか。
「でもね。」
「下着を履いてなかったの。」
匂いは、
直接本能に届くのだ。
05月22日(日)
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