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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■情けない過去だからでしょうか
近況報告や、
或いは、
詫びねばならぬ事や。
もしかしたら、
伝えるべき事の幾つかは、
未だに、
伝えられて居ないかも知れない。
けれども。
互いの手など、
其処に、
関与する事は無く。
個々の路は、
既に己の手で造られ、
そして、
自ら分け入ったのだから。
其処には、
一欠片の想いも無くて。
在るのは、
只の回顧である筈なのだ。
何も、
想う事は無いのに。
何故に。
遭うかも知れぬと、
手が留まる?
「ホテル、こっちにする?」
「小坊主の好きな方で良いよ。」
姫は、
其の土地の事を分からぬと、
俺に、
全てを委ねて居るけれど。
其れが、
誤魔化しの為の言葉だと。
姫には、
分かったのかも知れない。
アイツの家の、
最寄り駅。
何度も訪れた商店街に、
未だ、
泊まる勇気が無いのは。
アイツへの想いが、
全く足りて居なかった事を。
俺自身が、
理解して居るからだろうな。
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References
Aug.30 2003, 「沈黙に勝る物が有るのでしょうか」
May.27 2002, 「今更わざわざ言う事ですか」
Apr.03 2002, 「最後の糸を切れませんか」
05月14日(土)
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