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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■下着姿で転がって居る頃でしょうか
此の眼に、
朧気に浮かんだ姿で在ろうと。
目の前の画として、
実際に手に入れた事など、
一度も無いのだ。
けれども。
何故に、
此処迄確度の高い推測として。
其の画を、
手元に手繰り寄せる事が、
可能なのだろうか。
恐らくは、
床に転がり寝息を立てて居るであろう、
其の対象へ。
着信音に気付く事を願いつつ、
電話をかけた。
只でさえ五月蠅い雄が。
普段よりも、
より酷く、
口五月蠅いのは。
きっと、
嫌だろうけれど。
今。
今日。
体調を崩されては、
困るから。
「其の儘寝て居るんでしょ。」
「う〜ん・・・。」
「ベッドに行って寝なきゃ。」
「う〜ん・・・。」
「風邪ひいちゃうよ。」
「う〜ん・・・。」
「先、寝ててね。」
「う〜ん・・・。」
「う〜んじゃ駄目でしょ。」
「う〜ん・・・。」
「起きた?」
「う〜ん・・・。」
「起きて、着替えて、ベッドに行って。」
「う〜ん・・・。」
「わかった?」
「うん、わかった。」
此の会話など、
寝惚けて、
覚えて居ないのだけれど。
姫が、
布団に入れば。
其れで十分。
おやすみ。
成る可く早く、
帰るからね。
04月08日(金)
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