ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■何処まで話して居るのでしょうか
根も、
葉も、
確かに在るけれど。

恐らくは、
表出する事の無い話なのだ。



未遂に終わった、
彼の夜の、
半端な出来事は。

お互い、
封じて置くべきだと、
認識して居る筈なのだ。







其れ故に。



届いた噂は酒宴迄で。

数日後の、
彼の夜の話など、
届いて居ないに違いない。



何の情報も、
俺から、
提供して居ない以上は。















 「小坊主、良いの?」
 「事務員との話、話しちゃって。」

 「良いですよ。」
 「何も悪い事なんて無いっすよ。」



何の情報も持たぬ筈の、
人間から。

ふわっと、
彼の日が浮き上がった。














もしかして。

彼女は、
何かを話して了ったのだろうか。



決して隙を魅せぬ様に、
平然と応じ。

果たして、
何処迄の話か探り続ける。











 「きっと私は。」
 「このあと会っても。」
 「普通に接したりするんだよ?」

 「そりゃ当然だろ?」



別れ際、
彼女と交わした会話に。

何の確証も、無いと、
気付きつつ。





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References
 Aug.10 2004, 「其の奥と脇が良いのでしょうか」
03月16日(水)
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