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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■無言は想いに成り得ぬでしょうか
互いが互いを想うが故に、
生じた摩擦なのだ。

互いが、
互いの事を優先したが故に、
生じた諍いなのだ。



其れ故に。



其の主張が、
自身の想いと違った物でも。

反論は、
不要な筈だけれど。



相手の体調が、
其れを、
許さぬのだろうか。







 「朝ご飯、自分で作ろうとか思わないの?」


姫は、
朝食を用意しない俺へ、
非難を浴びせる。








違う。



飽く迄朝食は、
俺自身の為の作業であって。

俺が譲れば、
如何様にも成る事なのだ。


忙しさに甘えて、
暫く呆けて放って置いた、
流しの洗い物や、
洗濯物の方が、
優先の課題であっただけ。









 「だから小坊主とは。」
 「一緒に住みたくないんじゃん!」


尚も、
言葉を重ねる姫へ。






其れを理解して居て、
後戻りの出来ぬ所まで進んだのは、
姫自身だろうと。

其れならば、
今から探して独りで住めと。



少しだけ怒気を孕んだ、
其の言葉を。

慌てて飲み込んだ。












 「何で黙ってるの?」
 「何も考えてないんでしょ?」
 「どうでも良いのね!」





指摘は全て事実だ。

順序を違えただけでも、
今は事実だ。


そして。

攻撃的な想いなど、
発熱した姫に浴びせたく無いから、
択んだ無言だ。












確かに、
無言は何も産まないけれど。





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References
 Mar.05 2005, 「効果の問題では無いのでしょうか」
03月14日(月)
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