ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
[165341hit]

■嘗て元気付けられたからでしょうか
新居を、
持ち家を、
待ち望んで居た人だから。


描いては消し、
描いては消し、

我が家の間取りを、
何度と無く、
書き直して魅せた人だから。



其れは祝うべき事だと、
想い込んだのだ。






けれども。




違和感を感じ、
目を留めた自己紹介に。

僅かに加えられた、
変更箇所が。


携帯へ届かなかった、
年始の挨拶。

其の意味を、
少しずつ解させた。











 「何かあったの?」

 「気にかけてくださってありがとう。」
 「元気なので」
 「さらっと流してくださると嬉しいです。」



貴女と、
付き逢い始めた時から。

少しだけ他人行儀に成った、
其の口調の儘の、
応えで。


推測が、
想いとは逆の確信へと、
近付く。












大喜びして、
大騒ぎして。

凹んで、
堕ちて。

大泣きして、
大笑いして。



貴女の様な、
切り替えの速さを。

俺と同様に、
あの人は、
備えて居ない事を。



傍らの貴女は、
理解して居るだろうか。












引っ越し先で、
独り居るあの人を、
一番、
元気付けられる存在は。

きっと貴女だよ。





----------
References
 Aug.07 2001, 「別れは切なかったですか」
 Sep.12 2001, 「近づけば解決できますか」
 Oct.09 2001, 「どんな気持ちの好きですか」
 Nov.30 2001, 「試されているんですか」
02月18日(金)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る