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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■鋭いからこその棘では無いのですか
海胆も、
針鼠も。
其の棘の数々は、
飽く迄、
自身を護る為に獲得した術なのだ。
自身を、
個として確立しようと、
努力した結果。
必然的に、
硬度や、
攻撃性が備わるのであって。
其れは。
覚悟の上で強く生きて来た証拠に、
他ならない。
其れ故に。
事ある毎に、
鋭い棘が口を吐いて了うのであって。
備わった棘は、
簡単に生え替わる代物では無いのだ。
多少の棘が刺さった位で、
背を向ける想いは。
其の言葉の数々で、
折れてしまう想いは。
想いを語る資格も無い。
誰かと共に歩く事に、
臆病に成る事は。
やむを得ない事なのだから。
其の棘が柔らかく成る迄、
刺されなきゃ。
其の身体には、
触れられないでしょう?
「何で強く言っちゃうのかな。」
「そのつもりはないのに。」
姫は、
そう零すけれど。
自然に出る棘だからこそ、
意味が在って。
そして其れは、
姫の強さ其の物なのだと、
想うのだ。
02月13日(日)
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