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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■唯一の術に触れねばなりませんか
自身に伴わぬ経験を、
想像で、
埋め合わせる事が。
簡単だなどとは、
想っても居ないけれど。
想像は、
飽く迄想像で。
実体験に勝る刺激では無い。
其れでも。
自身に伴わぬ経験を、
埋め合わせる術は。
想いで強化した、
想像でしか無いから。
必死に、
像を創り上げるのに。
想像の持つ、
柔軟性や拡がりは。
飽く迄、
経験で拡張されるのだ。
嫁と、
姑の、
小競り合いが。
画面に、
映し出され。
「当然じゃない?」
俺が、
姑の怒りは尤もだと、
口にした直後。
姫は、
感情を高ぶらせて、
吠えた。
「旦那の実家で子供を産んでるのよ!!」
「これ以上どこで譲歩するのよ!!」
姫が。
脳裏に浮かべ、
想いの丈を迸らせる、
其の絵は。
姫にとって。
奥底に刻み込まれた、
想い返したく無い場所で。
俺には、
触れる事も出来ぬ所。
違うか。
元旦那との場所は、
飽く迄、
想像の枠の外に置きたいと。
想像を、
身体が拒絶してるのか。
01月13日(木)
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