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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■麻痺した味覚は甘いでしょうか
必ず、
明確な意志を持って。
香辛料は、
作品の内に隠され、
或いは、
放り込まれる物で。
其の香辛料の、
投げ手と、
受け手は。
飽く迄、
入れ替わる事は無いけれど。
想いの香辛料は。
逆に、
贈り主に向けて。
受け手が、
放つ事も出来るのだ。
贈り主の意志を。
其処に、
介在させずに。
恐らくは。
平然と構える俺に、
何らかの動揺を与えようと、
必死なのだろう。
けれども。
策に溺れ、
仕掛けに夢中の姫は、
気付かない。
其の必死さが、
想いの香辛料に掏り替わり。
栄養分として、
俺に吸われて居る事に。
「小坊主より小振りなんだよ?」
「大人の玩具の事?」
「私の息子とも比べる?」
「よしなさいって・・・」
帰宅直後の、
姫の、
得意そうな笑顔と瞳に。
吹き出しそうに成り、
必死に堪えた。
聖夜の、
本当の贈り物は。
何かな?
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References
Dec.25 2004, 「魅せぬ秘密は何処に在りますか」
>> postscript
本年も「雲間の朝日に想うこと」をご愛顧いただきまして、
ありがとうございました。
今年の更新はこれを最後にさせていただきます。
また来年のお楽しみに。
みなさま、良いお年をお迎え下さい。
小坊主
12月29日(水)
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