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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■切らぬ切札にこそ魅せられるのですか
自身の想いが、
何れ程深く、
何れ程強かろうとも。



時として。

想いとは別次元の、
利得を追い。


自身に備えぬ能力や、
自身の足りぬ実力を。

相手に求める事が在るから。





自身は、
相手より大きく強い存在だと、
認識させる事が。


同時に。

想いの強化に、
直結するのだろう。











其れ故に。




本来の、
想いを満たす為には。

飽く迄、
切る必要の無い術を。




威圧の為に。

予想の範囲を逸脱し、
多少意識を混乱させる為に。


用いたのであって。






其れは。

最近此の手に仕入れた術では、
決して無いのだ。


















手指の遊びで。


 「どうして?」
 「どこで覚えてきたの?」


何度か意識を失い掛けた、
姫の問いへ。


平然と、
無言で、
事を繰り返す。












最後の最後でも、
決して切らぬ切札を。

此の手に、
未だ秘めて居るのだと。



更に誇示する為に。





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References
 Dec.16 2004, 「物足りない呼び掛けでしたか」
12月17日(金)
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