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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■不在を強調したいのですか
二人の決め事や、
二人の役割が。
徐々に、
形成されて行く事は。
互いの、
心地好い空間を創り。
同時に、
空間の柔軟性も奪い行くのだろうか。
其の柔軟性の消失が。
実は、
二人を強固に結び付ける為に、
身体の選択する手段で。
本能的に、
相手への依存心を増す事で。
責務を果たす相手が、
自身には必要な存在なのだと、
自身に認識させ。
責務を果たす相手にも、
自身には不可欠な存在だと認識させる、
戦略なのだろうか。
一つ一つ築き上げて来た、
二人の世界は。
確実に、
自身の周囲に根を生やし。
同時に、
自身の周囲に形を増やすから。
きっと。
視界に触れる寂寥感も、
其の分、
増えてしまうのだろう。
確かに全て、
俺に割り当てられた行為だけれど。
姫は、
態と残した訳で無い。
積まれた新聞と広告。
洗われっ放しの食器。
点いた儘の寝室のテレビと、
枕元の電灯。
深夜、
帰宅の扉を開いた瞬間に。
視界に飛び込む、
形は。
「ちょっと、寂しいよ・・・。」
何れも、
俺の多忙と不在を強調したいが故の、
姫の意思表示に違いない。
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References
Nov.15 2004, 「寒さを半分貰ってくれるのですか」
Sep.12 2004, 「お帰り代わりの平手打ちですか」
11月22日(月)
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