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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■少しは埋めつつ在るのでしょうか
ふと読み返した文の、
中身の的確さに。
只、
呆然と立ち尽くした。
想いと意地で固められた、
根拠の無い自信と。
不安と寂しさから生じる、
無制限の甘えと。
嘗て、
其の言葉一つ一つは、
そう認識された筈なのだ。
其れが、
意識の土俵に登るのは。
決して、
日常茶飯事では無い。
其れを、
意識した時点で。
二人の関係は、
二人の関係では無くなるから。
けれども。
現実には、
経た年月の差と、
埋めようの無い経験値が、
其処に在り。
時に、
顔を出す。
年齢差。
気付かれる事は、
抑も許されないけれど。
平然と振る舞い、
頼れる存在に見えようと。
年下の雄が、
何れ程、
年月の差から産まれる経験の差に、
怯えて居るかなど。
相手に、
伝わる事は無いのだ。
「ずっと居られない気がするんだよね。」
「多分信用できないんだと思う。」
過去の雄に抱いた事の無い、
其の感覚を。
常に言い続ける、
姫の言葉は。
或いは、
本質を把握出来ては居ないかも知れぬ、
俺への警告だろうか。
「お仕事お疲れさま。」
貴女の、
労いで始まる過去の文に。
分かって居なかったのは、
俺の方なのだと。
只、
呆然と立ち尽くした。
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References
Jul.17 2003, 「相手の為に腹が切れますか」
Mar.09 2003, 「相手を想うとは何なのだろうか」
11月23日(火)
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