ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■終着駅への誘いでしょうか
其の場所へ、
辿り着いて終えば。

其処から先へ進む事は、
無いだろうから。


其の場所へ、
向かって終えば。

其処から戻って来る事など、
無いと想ったから。



如何しても、
其れを、
阻止しようと考えたのだろうか。

其れとも、
邪魔しようと考えたのだろうか。






 「一緒に行くか?」


其の言葉は、
想いから出た言葉では無く。

寧ろ、
強迫で産まれた言葉かも知れない。













恐怖が、
此の身に在る事など。

全く気付いて居ないだろうけれど。


震えを極力隠す様に、
必死に、
冷静を振る舞う。











 「母から妙な時間に電話来た。」
 「また帰って来なさいって。」


姫の、
昼の便に。

姫の、
母親の言葉が並んで居た。



 『正月以外の日に来れば?』
 『どーんとあんたの事引き受けてくれる男はいないのかね?』


暗に、
来春を見越した誘いが、
其処に、
記されて居るのだ。














 「一緒に行くか?」

 「止めとく。」
 「この人と結婚するからって。」
 「初めての紹介で驚かせるんだもん。」





其の、
姫の止めとくは。

俺との未来が決まった後に、
一緒に行こうの意で。



俺とは、
行くのは止めておくの意で無い事を、
祈ってる。





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References
 Oct.24 2004, 「飛べぬ理由は何処ですか」
 Oct.09 2004, 「距離は恐怖の対象ですか」
11月13日(土)
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